今回は、鍵が抜けなくなってしまたという依頼が入ったので現場に急行しました。
鍵が抜けなくなるという事例は、実は少なくありません。
原因は主にホコリや錆、劣化が原因です。
鍵の中には細かい部品がいっぱい入っていて、そいつらを押し除けながら小鍵が入っていくのですが、ホコリや錆が原因で中の部品の動きが悪くなると、挿さらなくなったり抜けなくなったりします。
ですが、今回は珍しく違う理由でした。
鍵はGOAL社製ディンプルキーのV18というタイプ。
鍵屋であればパッと見で違和感を感じます。
鍵穴が180度回っとる。
これが作業後の本来の鍵穴の位置。
わかりにくいですが、鍵を差し込む黒い縦穴の部分が、最初の写真は上向きにきてますが、作業後の写真は下向きにきています。
話を聞くと、鍵を開けた時にバキッという音がして、その後抜けなくなったそうです。
鍵を施解錠する際、本来ならば90度回してまた元の位置に戻して鍵を抜くのですが、今回は180度鍵が回ってしまっています。
鍵というのは基本的に、挿した向きでしか抜けません。
同じ縦向きですが、上下が逆さまになっている状態なので抜けないということです。
そしてなぜこうなったかというと、完全に施行ミスです。
こちらはMIWA社製のBHという錠前なのですが、取り付ける際に、シリンダーを回して、ねじ込んでいくことで取り付けれます。
その際に、ねじ込みが甘くて、ケースのカムの部分にしっかりハマってなくて、空回りしてしまったようです。
専門用語ばっかりで、よくわからんすね( ̄▽ ̄;)
まあなんにしても、交換した人は鍵屋ではない素人でしょう。
MIWA社製の錠前にGOALのディンプルシリンダーを付けてるというのは、鍵屋がやってそうな気がしますが、もしそうだとしてもこんなミスする鍵屋は鍵屋とは言えませんね(笑)
ということで、シリンダーを正常位置に取り付けて動作確認してもらい、作業完了です。
鍵が抜けなくなった際も鍵当番さんにお任せください。
ご依頼ありがとうございました。
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